2015/12/29

初冠雪




今年も押し迫りあと3日を残すだけとなった。

当法人も昨日が仕事納め。

午後みんなでお掃除を行い少し早めに今年の仕事を終えた。

新年は、1月3日までお休みして4日から仕事始めとなる。


今年は暖冬であると聞いている。

確かに、師走とは思えないような暖かい日が続いている。

しかし、今朝目を覚まし外を見ると・・・


こんな感じに・・・  白く雪化粧。

我が家周辺での、初冠雪である。

例年より、1ヶ月近く遅い。

日々の生活で、暖かいのは確かにありがたいのだが

いかがなものか?

先日、今年最後の諏訪「森の工房あかね舎」へ。

そこで、聞いた話。

諏訪地域は北信と違い、積雪は少ないが寒さは厳しい。

ただ、昨今は「どか雪」もあるが・・・

諏訪地方でも、特に茅野市あたりでは昔から寒天の生産が盛んだ。

それは、その地域の寒さを活かしてのことだ。

それが、それが。

今年は、暖かく氷点下を超す寒さにならない。

だから、寒天の生産ができないと言うのだ。

 なので、業者は大変に困っているという。

そんな、暖かさなのできっと「諏訪湖の御神渡り」も難しいかも。

夏は暑く。冬は寒いというあたり前のことが、当たり前でないと

それは、まずいことだ。

近年、記録的という言葉をよく耳にする。

記録的な大雨。

記録的な大雪。

記録的な強風。

何か、嫌な感じである。

自然という事を大切に考える時である・・・と感じる。






2015/12/23

上田市の「東郷堂」さんを訪ねる




長野県中小企業家同友会の障がい者問題委員会の

視察・研修で昨日、上田市にある「東郷堂」さんにお邪魔した。

「東郷堂」さんは、新聞配達とチラシ折込等の事業を

上田市や小県郡を中心に展開されている

創業120年の歴史を持つ企業である。

3年前より、障がい者雇用をされており

今回は、その実践についてお話しを伺った。


2年前の4月より、地元の養護学校を卒業した生徒を1名雇用されている状況について

東郷堂の鈴木常務よりいろいろとお話を聴かせて頂いた。

雇用されている、Y君は新聞の折り込みチラシを地域60カ所に及ぶ新聞配達所ごとに

仕分けする仕事をしている。

その職場も見学させて頂いた。

素晴らしくIT化が進んだ職場で、例えば2,000枚のチラシの束を1,500枚と500枚に分ける場合

その束を機械に載せると、瞬時に重さからその数を割出したり

60カ所以上ある新聞配達所ごとに仕分けされた山のようなチラシを

ボタン一つでAセンターの分、Bセンターの分それぞれの分けて

トラックに積み込めるようになっており、とにかくIT化が進んでいて

堀川は、ただただビックリでした。

だからこそ、障がい者雇用も可能になったのだとの鈴木常務の言葉であった。

また、「これだけIT化が進むと、人がいらなくなってしまうのでは・・・」の質問にも

「こうしてIT化を進めることで、今まで雇用できなかった車椅子の方等にも

雇用の可能性が見えてくる」という言葉。

そして、新聞配達の現場では

街を徘徊する高齢者を見つけたり、

新聞がたまったお宅の安否確認につながっていたりと

素晴らしい資源として活躍されている事実を知ることができた。

また、新聞配達員の中には障がい者や不登校の人なども多く含まれている事なども知った。

という事で、とてもいい学びが出来た「視察・研修」でありました。





その重さから




2015/12/17

「もう施設には帰らない2」の紹介




久々~の本の紹介です。

今回の本は「もう施設には帰らない2」。

平成14年12月「もう施設には帰らない 知的障害のある21人の声」という本が出版された。

それは、入所施設で長年暮らしていた知的障害のある人たちの言葉を本にしたものであり

様々なメディアでも紹介され、 おきな反響を呼んだ。

その、続編が本書である。



入所施設偏重路線を歩み続けてきたのが日本の障害者福祉である。

堀川は障害者福祉の道に入り40年が経過する

そのうちの20年が入所施設での仕事だった。

当時は、通所事業所などほとんどなかった。

そして、ほとんどの入所施設は人里離れた山の中にあり、一部屋に4~5人の生活。

プライバシーなどというものもなく、「地域」などとのかかわりもほとんどない

孤立した存在であった。


堀川はその20年間の経験の中で、疑問に感じてきたこと、

反省した事、うれしかったこと等々それらを踏またうえで、

日々の仕事をしていると言っていい。

だから、「地域」という言葉に大きなこだわりがある。

常に、「地域」からの視点を大切に仕事しているつもりである。

したがって、当然事業展開は「小規模地域点在型」でありたいし、

そうあるべきだと思うのだ。

「地域」のいたるところに「暮らす場」や「働く場」なとの

様々な機能があり、日常として当たり前に「障がいのある人・ない人のかかわりがある」

そんな、「地域」がいいと考えているからである。

障がい福祉の原点は「地域づくり」にあると言っていい。

障がいのある人たちが、地域でその人らしく生活するためには

「暮らす場」「働く場」「社会参加の場」「相談の場」の4本の柱が

「地域」にしっかりと根付くことが事が大切であると考えてのことである。


今、当法人の「暮らす場」では3名で暮らすグループホーム4棟と

サテライト1室を運営している。

今、全国で10万人が地域のグループホームで暮らしていると言う。

そして、ニーズは12万人あると言う。

もっともっと「地域での暮らし」を進める必要がある。

我、グルーブホームに暮らす知的障がいのあるKさんは45年間の

入所施設での暮らしから「地域」での暮らしを2年前から始めた。

Uさんは、精神病院の15年以上に及ぶ入院生活から当グループホームに暮らすようになった。

彼らは今「入所施設」や「病院」から「地域でのふつーの暮らし」をエンジョイしている。



そんな、「入所施設偏重」の障害福祉の課題について知り、考えたい人の

心に響く入門書として、本書をお勧めしたい。







2015/12/14

「ガレットの研究」その3




以前にもお伝えした通り、小布施の楓舎の通り沿いのところで「カフェ」の開店を予定している。

そこでは、おいしいコーヒーはもちろんだが食事のメインに「ガレット」を出したいと考えている。

そこで、ガレットを研究しているといいう訳である。

ガレットはそば粉が命なので、そば粉にはこだわりたい。

もちろん、地元のそば粉。

そこまでは良いのだが、生地の作り方や焼き方がまた難しいのです。

という事で、今日は小布施の「ヴァンヴェール」さんに行ってきた。



小布施の宿・フランス食堂と銘打った素敵な店。

小布施では数少ない泊まることもできるお店なのだ。


店の前はテラスになっていて、天候のいい時は外でも食事を楽しめる。

さてさて、ガレットだが堀川は「生ハムのガレット」を注文。

一緒に行ったカフェ担当者が「信州サーモンのガレット」を注文した。


上の写真か「生ハムのガレット」

そして、次の写真が「信州サーモンのガレット」



 どちらも野菜たっぷりで、見た目もきれい。

もちろん、味もしっかりしていて美味しい。

生地は回りがパリパリに焼き上がり香ばしい。

中心には卵が落としてあり、しっとり。

なかなかいい感じでした。

さてさて、研究を重ねて美味しい「ガレット」が提供できるお店にするぞー !!

2015/12/10

「ガレット研究その2」試作開始





カフェのオープンを目指して、楓舎の厨房では「ガレット」の試作を始めた。

ガレットはの生地は、そば粉。

でも、そば粉に小麦粉を加えたり、卵を入れたりと

お店によって、いろいろと工夫があるらしい。

我々の生地は、そば粉と水のみ。(これは、かなり冒険です)

そば粉だけだと、生地をしっかりと一晩寝かせる必要がある。

 また、残った生地は日持ちしない等のむずかしさがある。

しかし、そば粉100%の生地は焼いた時のソバの香りがたまらない。

そんなこんなで、ガレットの試作品です。



試作としては、なかなかだと思うのですが・・・

ただ、もう少し見た目にもこだわりたいですね~!

この試作は、堀川がいただきました。

生地はぱりっと仕上がり。

ソバの香りもいい。

具と生地との相性もなかなか。

味の面では、合格点を出しててもいいと思った一品でした。

もっともっと、試作を重ねて

飛び切り美味しいガレットが提供できる

カフェをオープンします。

ただ、建築工事の関係でオープンがもう少し先になりそう。

開店の日が決まりましたら、この場でもお知らせします。

皆様、ぜひぜひお越しくださいませ。

2015/12/09

昨日は諏訪へ




堀川は、諏訪市に今年4月に開所した障害福祉サービスし事業所

特定非営利活動法人ふぉれすと「森の工房 あかね舎」の理事長をしている。

その業務のため、毎月何回か諏訪を訪れている。

今月は、昨日訪れた。


朝方は、とても冷え込んでいたが日中はとてもいい天気。

諏訪に向かう車からは、

アルプスや八ヶ岳連峰などの山々が白く雪化粧した姿がとてもきれいだった。



そして、諏訪の上りのSAでしばし休憩。


そして、珍しいものを発見。

「ハイウェイ温泉 諏訪湖」。

SAで温泉を楽しめる施設だ。


堀川は入浴はしなかったのですが

温泉好きな皆さん、訪れてみてはどうか・・・

2015/12/04

ガレット研究その1「たてしなップル」さんへ




今、「カフェ」開店の準備を一生懸命行っている。

カフェでは、ガレットを出したいと考えている。

そこで、ガレットと言えば「シードル」という事で「たてしなップル」さんにお邪魔した。

(有)たてしなップルさんは、立科町でリンゴを栽培していて

とてもおいしい、ジュースやワインを製造・販売している会社です。

とてもいいご縁を頂き、今回の訪問となった。





今回、訪問させて頂いたのは「アンテナハウス」。

ガレットやシードルを楽しめるお店。


地元のキノコがたくさん入ったガレット。


もうひとつは、りんごのコンポートとアイスクリームの「デザート・ガレット」。

どちらも生地が香ばしく、とてもおいしい !

車で訪れたので、シードルはガマン。

そんな、おいしい「ガレット」の作り方をとても丁寧に教えて頂いた。

さてさて、我々も「おいしいガレット」が提供できる「カフェ」にするぞ !! 

と意気込んで、帰宅したのでした。

もちろん、夜は仕入れた「シードル」を楽しんだのです。

「たてしなップル」の皆様、感謝です!



2015/12/02

地域で暮らすということ




昨年の10月1日付でグループホームを開設して、以来1年が過ぎた。

開設時に2名であった利用者も12名となった。

その中で、いろいろな課題も見えてきた。


今回は、休日の課題について書いてみる。


課題の一つは長期休みである。

通常であれば、長期の休みは嬉しいはず・・・だが

多くのグループホームで生活する面々は

暇を持て余して困るというのだ。

困るという中には、いろいろな意味が込められている。

休みがあっても、お金がないから遊びにも行けないという意見もある。

他には、特に行きたいところもないが部屋に居ても暇を持て余す。

外出の支援を受けられないので、一人では出かけられない。

などなど・・・


当法人の、グループホームは人里離れたところではなく、町の中にある。

グループホームの回りは、民家やアパートなどが立ち並び近くにコンビニもある

ごくごく、普通な日常があるが・・・

4棟あるグループホームのひとつは、お隣近所の組長も引き受けている。

1年に何回か、公会堂のお掃除や地域のお祭りにも呼んでいただいてもいる。

だから、「地域での普通の暮らし」といっていい。

でも、グループホームに暮らす一人ひとりは本当に「地域で暮らす」を実感できているのだろうか。

精神科病棟に長期入院して、当グループホームに入居した人もいる。

就学猶予されて、40数年間入所施設で暮らして当ホームで暮らし始めた人もいる。



堀川は最近、「地域」という言葉や「地域福祉」「地域ケア」などなどの言葉が気になっている。

「地域でのフツーの暮らし」 「地域でのあたりまえの暮らし」等々よく聞く。

その、「フツー」とか「あたまえ」という言葉を

もう少し、掘り下げてみたいと思っている。  最近の堀川であります。